Interview
Interview vol.1 パトリシア・アークエット:アリソン・デュボア役 2007年2月27日 L.A.撮影セットにて
Q1:今シーズンでは子供たちがストーリーに度々登場しますが、それはなぜですか?
PA:それは、アリソンの実際の生活がそうだからなの。彼女の子供たちが犯罪に巻き込まれるという
ことはあまりないんだけど、子供達の霊能力がますます顕著になってくるの。アリソンが幼い頃、彼女
の母親がアリソンの能力をどう捉えていたかについては分からないけど、すんなり受け入れたとは思え
ないわ。親として、子供たちと一緒に困難に直面し、子供たちは母親に何らかの助けを求める。自分も
人間として成長しなければならないし、子供達の成長過程で、何があろうと子供たちを助けるためには
どうすれば良いかを考えるの。
彼女の場合は、「霊能者である我が子をどうやって助ければいいのかしら? どうやって我が子にあり
のままの自分を受け入れる助けができるかしら? どうやったら子供たちが愛されていると信じてくれ
るのかしら? また、恐怖からできるだけ離れたところでそうしたことをやるにはどうしたらいいの
かしら?」ってことを考える。だって、自分の子供たちがそうした経験をしていくのを目の当たりに
するのは本当に恐ろしいことだもの。
実を言うと、撮影が忙しくて、どのエピソードもまだ観てないの。もちろん、脚本を読んでいるし、
すべてに出演しているけどね。今シーズン(第3シーズン)の脚本を読んだ限りでは、特に変わった
とか、暗くなった気はしないわ。実際、いくつかは前のシリーズよりも明るいと思えるエピソードも
あるの。暴力を扱ったシーンがどう撮影されたのかはハッキリと分からないけど、今シーズンのアリ
ソンは自分の能力や彼女の周囲の人に関してもいくぶんか自信を持っていくと思うの。
Q2:あなたは霊能力者を演じていますが、あなた自身はその能力について
「神様からの贈り物」と捉えますか? それとも「呪い」だと捉えますか?
PA:たぶんその両方ね。ドラマに出演する前は、男の人の心が読めたら素敵だろうなとか、犯罪が解決
できるんだからすごいなって思ってた。でも、アリソンがその能力のせいで複雑な人生を歩むことになり、
人間の最も暗い側面をいろいろ知ってしまうことになるというのを見ていたら、そんな能力は欲しくないっ
て気づいたの。
Q3:だからアリソンは悲しいのでしょうか?
PA:初めてアリソンと会った時、遺族と面会する時や、亡くなった人を見る時のことを話したの。そして
彼女は、誰かを失った人がその死に対して動揺している時、彼女はもっとも強く“それ”が“来る”って
言っていた。その人が放つ感情的な欲求が、他の人と交信する手助けをしてくれるのね。だから、私は
アリソンを「エンパス(共感能力を持つ人)」として演じたかったの。
彼女はいわゆる“感じる”生き物なのよ。
彼女の感情に関する直感は、私たちのよりもずっと鋭い。そして、ちょっと妙に聞こえるけど、彼女が他人
に共感するというのは、文字通りその人の体の中へ入り込むように感じるって状態なの。
面白いのは、ジョーとの関係が、それとは対称的であることよ。
ジョーも何かが必要となるのに、彼女は事件に集中し過ぎて、彼に「子供たちを迎えに行って」とかあれ
これ頼むの。彼女は時々、ジョーだけでなく、アリソン自身の人生に関わる他の人の気持ちには気付かな
いことがあるの。彼女はただ、他人の持つ、愛する人の死に対する恐怖とかそういったものの渦に飲み
込まれて、その渦がなくなるまでそれと付き合っていくハメになるの。
Q4:あなたの弟(デヴィッド・アークエット)が監督を務めたそうですが、感想を教えてください。
PA:これまでの仕返しとばかりに、あれこれうるさく注文をつけてくると予測していたわ。というのは
冗談。私は成長し続けたかったから、とても刺激的だった。テレビと映画では、監督との関係が全く異な
る。私は、その親密な関係がとても恋しかったの。デヴィッドは私のことを熟知しているから、これまで
仕事をしたどの監督よりも親密な関係が築けると思ったの。彼は、私の過去についてもよく知っている
から、彼との仕事は他の誰と組むよりも安心感があったわ。
翻訳=www.HollywoodNewsWire.net