DVDとブルーレイで「至福の映画体験」を何度でも!
マーティン・スコセッシ監督作品 ヒューゴの不思議な発明 8月24日(金)ブルーレイ"DVDリリース 3Dブルーレイ同時リリース!
DVDとブルーレイで「至福の映画体験」を何度でも!
物語の鍵を握るのが、スコセッシ監督も生き写しと絶賛した、ベン・キングズレー演じるジョルジュ・メリエス。1861年にパリで生まれた彼は、手品師だった頃に映画の発明に出会い、その可能性に夢中になる。数々のトリックを編み出した作品で大成功を収めるが、やがて時代は彼を破滅へと追いやった。劇中でのメリエスのエピソードはほとんどが事実に基づいたものであり、数奇な運命に満ちた波瀾万丈の人生は、まさに映画そのもの!
ブルーレイのみに収録!
ストップモーションやコマ抜き撮影、遠近感を利用したトリックなど、映画草創期の偉大な製作者であるメリエスの空想力を駆使した撮影技法を紹介。映画に初めて物語性を吹き込んだと言われる、その飽くなき情熱と不思議な世界は必見!
「顔のある月にロケットが突き刺さる」という強烈な印象の絵が登場するが、実はこれ、メリエスが監督した世界初のSF映画のワンシーン。月に向かった科学者たちの冒険を描いて、当時世界中で大ヒットした。メリエスが手がけた作品は500本以上に及ぶが、現存するのは200本ほど。『月世界旅行』は、数年前にカラーフィルムがバルセロナで発見され、なんと誕生から100年の時を超えて甦るという、離れ業の“マジック”を見せてくれた!
ヒューゴの父親が遺したのは、壊れて動かない機械人形―これは、実際にメリエス本人が機械人形を制作していたエピソードに基づいている。驚くほど複雑な構造を持つ精巧な機械人形だが、本作に登場する機械人形を「どうせCGでは?」と思うことなかれ。現代の技術を取り入れてはいるものの、8体もの試行錯誤を経て、まるで生きているかのように造り上げた、まぎれもない“メカ”なのだ。
ブルーレイのみに収録!
古今東西の機械人形を紹介しながら、その歴史をスコセッシらが紐解く。本作では、機械人形の動きをコンピューターによって制御しているが、ゼンマイ仕掛けだけで絵を描き、音楽を奏でる人形が実在するというから驚きだ。
映画史がストーリーと密接に関連する本作では、映画草創期の時代の興奮と感動を体験できるのも嬉しい。映画史の出発点となったフランス人のリュミエール兄弟による「ラ・シオタ駅への列車の到着」(1896)や、バスター・キートン、チャップリンらのサイレント映画、さらにはフィルムをひとコマずつ着色した古いカラー映画のワンシーンまで、まるで映画の宝箱をのぞいているような光景には、思わず胸が躍ってしまう。
「ずっと夢だった」―スコセッシがそう語るように、本作で彼は念願の3D映画に初挑戦。臨場感あふれる美しい映像は、思わず息をのむほど。近年では古典映画の復元やリバイバル上映にも積極的に活動するスコセッシだが、本作はメリエスをはじめ偉大な先人達への敬意と、映画への深い愛を結実させた彼流の映画賛歌。監督自身がカメオ出演しているのも、その情熱ならでは。
DVD&ブルーレイに収録!
スコセッシが少年時代に観たという3D映画のエピソードが面白い。中でもヒッチコックの『ダイヤルMを廻せ!』(1954)が当時3D公開されていたことは、知らない人も多いのでは。バイオレンス映画ばかりじゃない、少年のような表情の監督にも注目!
●こちらもおススメ!クロエ・グレース・モレッツ(『キック・アス』)のインタビューもメイキングに収録!
孤独な少年の冒険が呼び起こす奇跡は、映画という<魔術>(マジック)が人々の心を動かし、今の時代に必要な「夢見る力」を与えてくれることを、あらためて感じさせてくれる。映画製作におけるテクノロジーが革新的な時代を迎え、CGや特殊技術で何でも描くことができる現代だからこそ、<映画の原点>=夢を見つめた物語は、こんなにも温かくて心に染み入ってくる。