8月9日、アメリカ・ハリウッドのルーズベルトホテル/プールサイドで、『デクスター シーズン5』ブルーレイ&DVD発売記念パーティーが開催された。
それに沿って、シーズン6のパッケージに使われている“血糊の天使”デクスターの写真が印刷された大きなボードが設置されていた。キャストの登場までまだ間があるとして、くつろいでいたマスコミを慌てさせたのが、我らがデクスター父、ハリーを演じるジェームズ・レマー。セレブ到着予定時刻の午後8時よりも15分も前に表れたのだ!! 番組にちなんで作られた血痕模様の入った白いサングラス(血糊スライドグラスと収納ケース付きで8月14日に発売
lookseegoods.com)をかけ、発売目前の『デクスター』シーズン6ブルーレイを手にボーズを取っていた。
アメリカでのこうしたパーティーはさまざまな演出に凝ることが多い。昨年は血糊を付けた男性がプールに浮かんでいたが、今年はSlice of Life(デクスターの愛船の名前)と船体に書かれたミニボートが2機、プール内を航海(?)していた。会場で振る舞われた食べ物は、ドラマの舞台マイアミにちなんでか、カリブ風のメニュー。ドリンクは、マイアミを意識したラインナップで、スイカのサングリア(もちろん赤!)、パッションフルーツのモヒート、そして、ラムとベルモットをベースにしたカクテル「エル・プレジデンテ」が用意されていた。
また、会場には「被害者&鑑識/警官/記者なりきり写真ブース」が設置され、出席者を楽しませていた。被害者役なら血糊のついたテーブルに横たわって死んだふりをし、鑑識(や他の)役なら、小道具を選んでデクスターと一緒に“お仕事”ポーズをキメて写真を撮ってもらうというものだ。1人で来ている人は、それぞれおもいおもいの“死に”ポーズを取り「パシャ」。グループなら、死人役とその他役でポーズをキメて「パシャ」。写真は、デクスターのロゴ入り写真立てに入ってプレゼントされた。
お土産はそれだけではなかった。出口で渡されたデクスターのロゴ入りバッグには、シーズン6のブルーレイに加え、主要キャラのバブルヘッド人形(筆者はデクスターだった!)、音響関連会社ドルビーのTシャツが入っていた。バブルヘッド人形にはもちろん(?)血糊が付いていた!!
Q:シーズン6で一番好きな瞬間は?
A:遠ざけていたハリー(の幻)をデクスターが再び車に乗せた時だよ(第7話)。親子の強い絆を感じたね。難しい局面を乗り越えたからこそ、絆がさらに深まったんだ。
Q:ご自身も息子と娘がいますが、その経験をハリーの演技に役立てることがありますか?
A:子供というのは、親を試し、絆をテストするものなんだ。悪い影響を与えるヤツが周りにいると、子供はそういうヤツに踊らされてしまう。デクスターの兄ブライアンがまさにそうだよ。デクスターはヤツの言いなりになってしまいそうになる。でもデクスターは気づくんだ。自分を一番理解し、導いてくれるのは父ハリー以外にはいないってね。
Q:シーズン6で警部補に抜擢されたデボラについて、どう思いますか?
A:ハリーはデボラの昇進をものすごく誇りに思っているよ。あまり表には出さなかったけれど、ハリーはデボラのことを常に誇りに思っていた。シーズン1ではそれを垣間見せたよね。彼女のことを誇らしく思って涙したシーンがあっただろ。ハリーは自分の感情をあまり表に出さないタイプ。ニホンジンのオトーサンと共通するものがあるよね(レマーは片言の日本語が話せます!)。心の中では強く感動しているクセに、表には出さない。そういう真のハリーの気持ちにデボラは気づくようになる。彼女は成長し、大人になったからね。
Q:シーズン6は、宗教が大きな役割を果たしますね?
A:宗教という枠にとらわれてはいない。シーズン6は、精神的なことがテーマなんだ。デクスターは、自分を導くものを探していた。それは宗教に見出せるのかと探っていた時、宗教がトラヴィスに何をしたかを発見する。宗教はトラヴィスを狂わせてしまい、トラヴィスは宗教を使ってクレイジーな行いをした。そうしてデクスターは、自分の信義を見つける。自分自身を再発見し、掟が宗教よりも大事だって気づくんだ。